こんにちは。
今回はこんなテーマでやっていきます。
オイディプス王とは
古代に作られた物語の一つとして知られている作品です。劇なんかでもよく使われる題材であり、
作者はソポクレスという人であり、もともとは外国の作品であるので日本では様々な訳し方をされてある本が売られています。
主な登場人物
- オイディプス(主人公):国の王
- イオカステ:オイディプスの妻
- ライオス:先代の王
- テイレシアス:盲目の預言者
という感じです。ほかにもいろんな人物が現れますが、初めて読むという人が絶対に覚えておきたいのがこの4人です。
ここからの内容はネタバレも多少含まれますのでご了承下さい。
特徴
おそらくフィクションであるとされているこの作品ですが、その当時の文化が色濃く残っている作品であると言うことができます。
例えばその一例が神託というもの。この作品を読んでいると「昔の人は多かれ少なかれ神託を信じていた側面がある」ということを感じることができます。
あとは個人的に目を潰されるという表現にも特徴があるなと感じました。
古代の政治においては「支配者は五体満足でなければならない」というルールがあったらしく、クーデターなんかが起こった際にも支配者を目を潰していたそうです。
物語の後半ではオイディプスが目を潰してしまうのですが、そこにはこういった背景があるのかななんて思ったりしました。
感想
オイディプスの悲壮感をまず感じました。
オイディプスとしては最初は真相が知りたかったんだと思うんですが、真相を知れば知るほど悲壮感が漂ってくるという描写はさすが戯曲の傑作だなと感じました。
そして妻イオカステがいい役になっていると感じました。
イオカステは真相を知っているのに知らないふりをずっとしてきたということであり、そこに自分の過ちの重大さとオイディプスを思う気持ちを感じました。
おすすめの本は?
先ほども書いたように様々な訳し方がされているものが売っていますが、おすすめは
- 新潮文庫:現代的な言葉で楽しめる
- 岩波文庫:脚本的のような感じ
のものです。お好きな方を選んでいただけたらなと思います。
続編も
オイディプスの娘にアンティゴネーという人物がいるのですが、この人物もまたオイディプスの影響により数奇な運命をたどっていくことになります。その物語は「アンティゴネー」という作品として売られているので興味を持った方はぜひ。
ちなみに新潮文庫の本だと「オイディプス王」と「アンティゴネー」の2本立てで買うことができるのでどちらも読みたいという人にとってはお得なものとなっています。
最後に
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました!
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